FC2ブログ

アマゾン電子書籍 カテゴリー別売れ筋ランキング全国1位!!

―マンション管理組合向け指南書シリーズ1、2 同時発売中ー

「マンション管理を劇的に改善する5つの法則」(馬渕裕嘉志著)
「マンション大規模修繕工事のコストダウンを成功させる7つの法則」(同上)

昨日の続き。

部屋のリビングの天井から、漏水。
原因は、上階のベランダ。

漏水原因の部屋の住民の方が、
「ベランダの工事をするのは良いが、部屋を通って工事をすることは、困る!」
「足場をかければ、できるのだから、部屋は通らなくてもできるはず!」

「分かってもらえるはず!」とその住戸を訪問した管理会社でしたが、「全く取り合ってもらえない。どうしたら良いのか?」と私に相談がありました。

さて、どうアドバイスすべきか?


まずは、管理規約の定めから、「拒否できないこと」「拒否して、下の階に被害があった際には、その損害賠償の請求対象になること」を丁寧に伝えてください、とアドバイス。

参照条文は、次の通りです。

第20条(区分所有者の責務)
区分所有者は、対象物件について、その価値及び機能の維持増進を図るため、常に適正な管理を行うよう努めなければならない。

第21条(敷地及び共用部分等の管理)
敷地及び共用部分等の管理については、管理組合がその責任と負担においてこれを行うものとする。ただし、バルコニー等の保存行為(区分所有法第18条第1項ただし書の「保存行為」をいう。以下同じ。)管理のうち、通常の使用に伴うものについては、専用使用権を有する者がその責任と負担においてこれを行わなければならない。
2 専有部分である設備のうち共用部分と構造上一体となった部分の管理を共用部分の管理と一体として行う必要があるときは、管理組合がこれを行うことができる。

第23条(必要箇所への立入り)
前2条により管理を行う者は、管理を行うために必要な範囲内において、他の者が管理する専有部分又は専用使用部分への立入りを請求することができる。
2 前項により立入りを請求された者は、正当な理由がなければこれを拒否してはならない。
3 前項の場合において、正当な理由なく立入りを拒否した者は、その結果生じた損害を賠償しなければならない。
4 前3項の規定にかかわらず、理事長は、災害、事故等が発生した場合であって、緊急に立ち入らないと共用部分等又は他の専有部分に対して物理的に又は機能上重大な影響を与えるおそれがあるときは、専有部分又は専用使用部分に自ら立ち入り、又は委任した者に立ち入らせることができる。
5 立入りをした者は、速やかに立入りをした箇所を原状に復さなければならない。

ただしご本人からすれば、管理規約は、マンション内の規約であって、法的な拘束力はないはず!と主張する可能性はあります。

そこで、区分所有法の引用。

(区分所有者の権利義務等)
第6条  
区分所有者は、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し、区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない。

区分所有者は、その専有部分又は共用部分を保存し、又は改良するため必要な範囲内において、他の区分所有者の専有部分又は自己の所有に属しない共用部分の使用を請求することができる。この場合において、他の区分所有者が損害を受けたときは、その償金を支払わなければならない。

第1項の規定は、区分所有者以外の専有部分の占有者(以下「占有者」という。)に準用する。

以上を話しても、数日間、部屋を見知らぬ職人が出入りすることは、「共同の利益」を上回る「拒否できる正当な理由」だと主張される可能性もあります。

その対応として、管理会社の弁護士に「正当な理由の範囲」に関する解釈をもらっておくことをお願いしました。

管理会社の弁護士の見解は、次の通りでした。
「弊社の顧問弁漣土に確認したところ.個人のプライバシーでの専有部の入室拒否は正当の卑由といえず.また工事に対して多大な費用がかかる足場による施工は正当な要望とは言えない。
また協力せずに被害が続くと、規約第21条3項.又は下隋からの損害賠償請求が発生する可能性がある。」

結果、ご本人には、理解いただけたようです。

【ブログ4367日連続更新中】
(ただし、翌日に前日分を書くケース等も含んだ連続更新)


にほんブログ村 住まいブログ マンション管理へ←【人気ブログランキングに登録しています】

←【人気ブログランキングに登録しています】

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック