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「マンション管理組合のためのしあわせデザイン通信」vol.36

■私の好きな言葉■ 
「人の価値を決めるのは、勝ち負けよりも生きる姿」

こんにちは。

マンション共用部の火災保険は、滅多に
起きない火災時より、損害保険として使う
ケースが多く、火災以外の様々な補償が
付いています。

例えば、落雷の被害は、火災保険の基本
補償に含まれていますし、水害は、
オプションで付けることが出来ます。

また、ベランダからモノを落として、
人に怪我をさせたような場合の損害を
補償する賠償保険も付けることが出来る
ようになっています。

火災保険で補償可能な項目を列挙すると
次のようになります。

火災・落雷・破裂・爆発
風災・ひょう災・雪災
建物外部からの落下・飛来・衝突
漏水調査
騒じょう・労働争議等による破壊
盗難
水災
臨時費用補償特約
残存物取片付け費用
損害防止費用
災害緊急費用(修理付帯費用)
失火見舞費用
地震火災費用特約
水濡れ原因調査費用
偶然な破損・汚損
設備の電気的・機械的事故
建物管理(施設)賠償責任
個人賠償責任包括契約

ここからが厄介な話。

上記の項目は、保険会社によって、
名称が違うものがあります。

A保険会社では、基本補償に含まれていて
B保険会社では、オプションになるものも
あります。

火災保険の保険金額を決めれば、自動的に
補償金額が決まるものもあれば、いくらの
保険を付けるのか?を個別に決める必要が
あるものもあります。

免責額の設定が、築年数により、
0円、1万円、3万円から選べたり、
5万円の設定しかないと言う保険会社が
あったりもします。

もちろん、免責額が大きいほど、
保険は割安になります。

こんな商品ですから、自分のマンションに
最適な保険を設定するのは、大変です。

しかも、複数の保険商品を比較するのは
もっと大変です。

結果、管理会社のお勧めの保険を選ぶ
マンションが大半になります。

しかし、この時、管理会社が保険代理店
だと、同じ程度の保険なら、より安い
保険を選びたい管理組合と、より高い
保険を選んでもらった方が手数料が大きく
なる管理会社とは、利害相反になります。

違う表現をすれば、
多くの選択肢の中から、選びたい管理組合
と自社の保険を選んで欲しい管理会社とは
利益相反になります。

これ、「良い悪い」の話ではなく、
経済原理の話です。

一方、管理組合としては、保険事故が起き
た時には、今度は、管理会社に、保険申請
のための資料揃えや申請を頼むことになります。

これは、保険代理店としてではなく、管理
組合の代行業務をして欲しいので、今度は
利益共同体となります。

ところが、ある管理会社は、この関係を
巧みに利用して、管理委託契約の条項に、
保険代理店契約と管理委託契約とを混在
させて、次のように、記載しています。

それは、管理会社が保険代理店となって
保険を扱う場合に限り、
「保険の加入手続き」と
「保険事故の申請補助」とを行うと言うもの。

この条文だと、保険代理店たる管理会社
を通じて保険に加入しないと、保険事故
の際には、管理会社は、何もしてくれない
と言うことになります。

確かに、「保険の加入手続き」は、
保険業法上、保険代理店しかできませんが
「保険の申請補助」は、管理会社の仕事です。

従って、「それは、おかしい!」
と指摘したら、
管理会社の若い担当者は、
「保険事故の際の申請は、保険代理店
しかできない業務ですよ!」と反論。

「そんなことないよ」と言っても、
どうも、腑に落ちない様子。

で、結局、次回の理事会で、
「この前の話は、どうなった?」
と聞いたら、

「すいません。間違いでした。
保険の申請補助は、管理会社が保険
代理店でなくても、やります」

実は、養成塾に入った管理会社出身の
塾生も、管理会社時代に、そう教えられ
ていたとのこと。

恐らく、管理会社のフロント担当者
は、そう信じ込んでいるからこそ、
「だから、管理会社を通じて、
保険に加入した方が良いんですよ!」
と当たり前のように、管理組合に営業でき
ると言うことでしょう。

他にも、保険代理店の人から、
業界の裏話をいろいろ教えてもらっています。

ちなみに、当社が、保険選定コンサルティ
グを行ったマンションで、管理会社の提案
に負けたことは、一度もありません。

また、管理会社が保険代理店となっている
マンションで、過去の保険適用漏れを指摘
し、数十万円から数百万円の保険金収入を
得たと言うケースも、いくつもあります。

管理会社が保険に加入する時には、
管理会社だけじゃなく、マンション組合
保険に強い専門家に相談すること。

逆に、保険事故が起きた時は、徹底的に、
管理会社を活用し、保険が出るよう頑張
ってもらうこと。

これをお勧めします。


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コメント
この記事へのコメント
いくら掛ける?
こんばんは。生命保険は、死んだらいくら必要か?+予算(いくら払えるか?)で決める(かな?)。一戸建てなら、建物の調達費用+家財で保険金を決める。マンション専有部の保険金は、構造や面積などを基に、引き受け保険会社の査定で、部屋の保障はいくらからいくらまで+家財。で、管理組合が加入するマンション共用部はいくら掛けたらいいのか?ここが2度3度聞いてもよく分からない。今は、管理会社が出してきたマンション共用部の価格の○%の保障+オプション+地震保険と言った感じ。100%にすると、その分保険料が高くなる。しかし、○%に設定すると、全損でも○%しか保険金が出ないという事らしい。オプションは何となく分かるが、基本の保障を理解しないまま加入している気がする。
2016/07/22(Fri) 00:49 | URL | デュピュイ取る | 【編集
RE:いくら掛ける?
コメント、ありがとうございます!

火災保険の保険金設定は、火災時には実損主義なので、建物評価額満額に対して、仮に40%の保険設定がしてあっても、その割合に応じて保険が支払われるのではなく、その保険上限までの実損が、支払われます。

その付保割合に応じて支払われると言うのは、昔の話で、今は違いますよ。

ただし、保険会社によって、建物評価額が異なったり、最初から、共用部のみの建物評価額だったりします。

管理会社の話だけを聞いていてはだめよ!と言う実例かも(笑)
2016/07/22(Fri) 07:21 | URL | 馬渕@しあわせデザイン | 【編集
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