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昨夜、BSフジのプライムニュースで、電力自由化の光と影について、それを推し進めている経済産業省の担当副大臣と同じく経済産業省出身の評論家、電力に詳しい記者とが、かなり突っ込んだ議論を交わしているのを、興味深く視聴しました。

最近、新聞でも、盛んに電力自由化の記事が出ます。
テレビでも、ソフトバンクがCMを流しており、電力自由化で電気代が安くなることを既定路線のごとく感じている人が多いと思います。

しかし、電力の実情を知っている私としては、違和感が。

と言うのは、電力は、発電・送変電・小売りの3領域があり、このうち、発電と送変電は、相変わらず電力会社任せ。

つまり、商品で言えば、製造から流通までは、従来とほとんど変わりません。
正確に言えば、一部のガス会社や石油会社は火力発電を持っていますが、元々、日本においては、火力発電は最もコストが不安定な電源で、その不安定さを克服するために、原子力始め、ベストミックスと呼ばれる電源の多様化を進めています。

そう言った不安定な電源しか持っていない石油やガス会社系の発電事業者に、長期間に渡り、原価の低減を期待するのは現実的ではありません。

結局、大枠で言えば、小売りの自由化でも、発電コスト・流通コストは、どの事業者も同じで、競争できるのは、営業費とか管理費とか。

いかに、電力会社の人件費が高い=販管費が高いと言っても、それ以外の事業者との販管費との差額を原資に、携帯電話のような価格競争や価格ダウンは起きない。
起きるとしたら、大量に電気を使い、回収に苦労しない一部の層。

逆に、携帯電話の料金も滞納がちな人に、電気も売って、更に、料金回収が大変になるようなビジネスをするのか?

逆に、携帯電話の料金を電気料金と同じ債権にして、その支払いが滞ったら、電話も電気も止めてしまう?

それも考え付きそうなこと。

でもね。電力会社の営業所で実際に宿直して顧客対応をしていた私としては、電気料金未払いのお客様の電気を止めた寒い夜に、「寒さで死んだら、どうしてくれるんだ!」と言う電話を何本も受けた経験があるので、新電力の人には、「机上の計算では、電力を家庭に届ける大変さは、分かりませんよ」と言いたい。

また、従来の電力会社も新電力会社も、安くする前提として、2年契約の縛りを付けているケースが多い。

例えば、携帯電話は、頻繁に料金体系が変わるし、携帯電話の乗り換え時のコストが高かったり、無料で変更できるのは、2年目の1ヵ月のみと言うように、自社の顧客の囲い込みに必死。

ここに、電気の「2年縛り」が出たら、一度目の変更の後、もっと安くなりそうなプランが出ても、二度目の変更のハードルは極めて高くなるでしょうね。

昨夜のテレビでは、行政側は、「選択の自由が増えた」ことを成果として強調していましたが、消費者にとって、容易に選べる状況にはならないのでは?と言うのが、評論家・記者側の意見。

私も、以前から同じことを思っていたので、同感です。

事業者側は、自社の従来の顧客と、おいしい顧客に的を絞って、簡単に解約できない「囲い込み」に工夫を凝らすでしょう。

結局、自由化のメリットは、消費者より、むしろ事業者のメリットに使われてしまうのでは?と思う訳です。

携帯電話の自由化の時は、需要がどんどん伸びる時代ですから、多少、制度の不備があっても、各社とも投資して、回収できる見込みもありました。それでも、数社の事業者での競争でした。

今回の電力自由化は、需要が伸びる時代ではありません。むしろ、縮小傾向。
そこに130もの事業者が名乗りを挙げています。

実際に、どのような状況になるのか、まだまだ分かりませんが、とにかく、自由化は始まってしまうので、これから注意深くモニタリングして、マンション管理組合への賢い選択のためのアドバイス力を磨きたいと思います。

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