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先回の大規模修繕工事で屋上防水工事を行い、10年保証が付いているのに、5年程度で、床面の防水が大きく浮いたり、割れたりしてきたマンションからの依頼。

施工会社の説明は、「下地調整モルタルの浮きが原因であり、その浮きは、下地コンクリートからの湿気の上昇」が原因で「劣化部をめくり、湿気対策をして再施工する」との回答。

当社の調査では、
① 当時、工事仕様を寸前で変更しており、仕様書も施工手順書も組合に示されていない。
② 組合側が、工法変更を承諾した記録がない。
③ 施工記録写真を見ると、下地調整モルタルの上に、クロス(メッシュシート)を貼ってから、防水施工すべきところ、その記録がない。

そこで、防水メーカーへのヒアリングにより施工要領を確認するとともに、現地で、数カ所の抜きとり検査を実施したところ、一部に、クロスのない箇所を発見。

メーカーにて、断面を調査してもらったところ、実は、最初に、下地調整を行わずにクロス+防水施工を行った結果、勾配が不十分となったため、その防水の上に更に下地調整モルタルを塗り、その上にクロスを貼らずに、防水施工を行ったことが判明。

従って、現場での目視では、モルタルの上にクロスが敷設してないように見えたのは当然で、施工手順としては、明らかに間違っているため、メーカーとしては、10年保証ができない状態であるとの結論。

また、そのような個所が複数あることも判明。

更に、最終的に使用したトップコートは、通常のもので、本来、外断熱であるそのマンションに対して、適切なトップコートを使っていなかったことも判明。

また、携帯基地局の下部は、当時の担当者が携帯会社への連絡不十分で、施工していなかったことも判明。
実際には、当社が携帯基地局設置の契約書を調べたところ、屋上防水工事の場合は、携帯会社の負担で、施工ができる状態にする義務があることを明らかにしました。

ここに至るまでに、半年間。
そこから、補修方法の協議で3カ月間。

一度、高圧で、表面のトップコートや下地調整モルタルを全部飛ばして、不陸個所は、現行の下層の防水層の上に、下地モルタル+クロス+防水を行い、平面及び立ち上がりまで、トップコートを再施工。(詳細に言うと、施工はもっと複雑ですが、割愛)

携帯基地局下の未施工問題は、携帯会社に連絡し、基地局周りの鉄板を取り外し、防水を施工。

更に、組合側では、賠償を求める声も発生(当社は非弁行為にならない立場でサポート)

結果、約1年かけて、組合側が納得できる工事になりました。
仮に、この工事を発注したら、400万円程度になるとのこと。

今回、悪かった個所が直っただけではなく、事実上、今から、10年程度は安心できる防水施工がなされたと言えます。

長期修繕計画においても、支出が減るわけですから、修繕積立金の値上げ抑制につながり、良かったですね。

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